2017年4月1日土曜日

エコノミーピッキングの練習に最適なAl Di Meolaの楽曲、"Perpetual Emotion"のイントロフレーズを紹介します。

エコノミーピッキングを修得する上でぜひ通っておきたいギタリストがAl Di Meolaです。
ピッキングにおける彼の基本理念は1つ1つの音をしっかりとピッキングして音を出していくことです。
早弾きにおいても失われないそのピックコントロールに学ぶ点は多いと思います。

Al Di Meolaはハンマリングやスウィープなどのテクニックは基本的には使わず、フルピッキングで演奏しています。


このフルピッキングスタイルにより細部にまでエネルギーが込もった音が出せるのです。
複雑な弦跳びフレーズにおいても弦を的確に獲らえることを可能にしてくれるエコノミーピッキングはそのスタイル、理念の中において不可欠なものです。

このスタイルのメリットは特にアコースティックギターを弾く上で顕著になってきます。
アコースティックギターはピックから弦に動力をしっかり伝えていかないといい音で鳴ってくれないからです。
もちろんエレクトリックギタリストの方もこのコンセプト、テクニックを手に入れることでさらに演奏の説得力が増すはずです。

今回はエコノミーピッキングの練習フレーズとしてAl Di Meolaの楽曲、"Perpetual Emotion"のイントロフレーズを紹介します。
ぜひチャレンジしてみてください!



このフレーズは1弦から5弦に渡るアルペジオでできています。
2弦8fと4弦7fを押さえたままで弾きます。
ピッキングのダウン、アップはタブ譜の表記に従ってください。
次に弾く弦の方向に向かってピッキングしていきます。

このフレーズは特に連続したアップピッキングの練習になります。
スウィープのように撫でて弾くのではなく、弦を一本一本、しっかりと弾くのを意識しましょう。
各音の粒立ちを意識しながら練習してください。

ポイントは右手の基本ポジションを固定して弾くことです。
5、6弦のブリッジ付近に位置取り、高音弦を弾く際もそのポジションを変えず手首の角度を変えることで対応します。
6弦に近いほど手首が弦と平行に近く、高音弦側にいくに手首が弦に対して斜めになっていきます。
こうすることで右手の位置感覚が強固になり狙った弦へのアクセスがより正確になります。

Al Di Meolaの映像を見ると右手に余分な動きがなく、しなやかなモーションで目的の弦に的確にアクセスしているのがわかります。
右手の位置は固定されていますが手首自体は固められておらずとても柔軟に保たれてます。

1つ1つの音にしっかりとエネルギーを乗せていくガッツのあるピッキングと正確に弦にアクセスするためのしなやかな手首。
剛と柔を合わせ持つのがAl Di Meolaのピッキングだと思います。

ぜひ以上の点を踏まえながら練習してみてください!